その記録、「54年8ヶ月6日5時間32分20秒」は、世界一遅いマラソン記録です。ゴールの瞬間、場内には、「ただいまのタイムは55年間。第5回ストックホルム大会は、これにて全て終了しました」というアナウンスが流れました。 マラソンで世界一遅い記録 マラソン(42.195km)で一番遅い記録を知っていますか。 普通であれば市民マラソンの制限時間が長くても7~8時間です。 それ以上になったら失格になり記録に残りません。 しかしマラソンでは「54年8ヶ月6日5時間32分20秒3」という記録があります。しかも日本人です。 こちらでは、マラソンは時速何キロで走ってるのか、平均速度と世界記録のペースなどをまとめました。テレビ中継ではあまり感じられませんがマラソン選手が走る速度は予想以上の速さでした。一般の市民ランナーと世界記録の速度を知ればマラソンを見る目が変わる? そのマラソンの「遅い」世界記録保持者は「金栗四三」という人なのですが、金栗四三とは、どのような人なのでしょう。 箱根駅伝の創設に貢献 失意のストックホルムから帰国した金栗は大正9年(1920年)2月14日、大学生によるマラソンの大会を開催します。 男子マラソンで2時間1分39秒の世界記録を持つリオデジャネイロ五輪金メダリスト、エリウド・キプチョゲ(ケニア)がフルマラソン史上初の「サブ2(2時間切り)」を達成した。しかし、記録は非公認。その理由は記録達成のための特別態勢にあった。