地獄篇と煉獄篇が、キリスト教を学ぶための“入門編”と“基本編”ならば、天獄篇は解説役のウェルギリウス先輩とも煉獄で別れたダンテが、ウェルギリウスを通じて学んだことを思い返しながら、とんでもない精神の高みに思考をめぐらす“超・応用編”といったところでしょうか。
なんたる事だ、私が憂いの市(まち)に入るのを拒むとは!河出文庫 ダンテ『神曲・地獄篇』114ページダンテの『神曲』は「世界文学の最高峰」「人類史上最も重要な詩…
ダンテの時代(14世紀)の言語については、数十回に渡り『神曲』の作品自体を鑑賞したのち、じっくり説明するとして、今回は、ダンテが『神曲』の中で旅した「地獄」と「煉獄」と「天国」の見取り図を説明します。 地獄の構造 【本日の名言】 今日という日の再び来らざることを思え の意味・解釈・教訓とは? この言葉の参考出典は ダンテ による 『神曲ー煉獄編』 より 『神曲』(読み:しんきょく): とはイタリアの詩人ダンテによる叙事詩。 地獄編、煉獄編、天国編の3部に分かれる。
最初は、この『地獄篇』第2歌で、次は『煉獄篇』第9歌で、ダンテを昏睡状態にさせて煉獄門の前まで抱いて連れて行きました。最後は、『天国篇』第32歌で描かれる至高天において、祝福された者たちが座る純白の薔薇の中のマリアの近くに座っています。 悪魔史における『神曲』 ダンテが「地獄篇」で描いた悪魔サタンの姿, 『神曲』のあらすじはとても簡単。作者でもある主人公のダンテが、地獄・煉獄・天国を旅するという内容です。